私の部屋が、天井までゴミで埋め尽くされたのは、仕事のストレスからセルフネグレクトに陥った数年前のことでした。最初は少し忙しくてゴミを出しそびれただけだったのが、気がつけば玄関から奥の部屋までが地層のように重なり、ついには天井との隙間がわずか数十センチという場所で、私は這いつくばるようにして生活していました。寝る場所は、服や段ボールが圧縮されたゴミの斜面の上でした。天井が目の前に迫る閉塞感の中で、私は「自分はもうこの山の一部なのだ」という絶望感と共に毎日を過ごしていました。誰にも会いたくない、誰にもこの惨状を知られたくないという恐怖から、インターホンが鳴るたびに息を潜めて、ゴミの中に身を隠しました。天井まで届くゴミの山は、外の世界から自分を守るための不格好な城壁のようでもありましたが、実際には私をじわじわと窒息させる監獄でもありました。ある日、震度三程度の小さな地震が起きたとき、私の横にあるゴミの塊が音を立てて崩れ、天井の照明を粉砕しました。その瞬間、私は「このままでは本当に死ぬ」と、初めて本能的な恐怖を感じました。恥を忍んで専門の清掃業者に電話をしたとき、声が震えてまともに喋れませんでしたが、電話口の担当者の方は「大丈夫ですよ、これまでにも天井まで届く現場はたくさんありましたから」と、驚くほど冷静に答えてくれました。作業当日、数名のスタッフが魔法のような手際で、天井付近のゴミから順に運び出していく様子を、私はただ呆然と眺めていました。数年間、一度も見たことがなかった天井の白い壁が、作業開始から数時間後にようやく姿を現したとき、私は不覚にも涙がこぼれました。あの日以来、私は清潔な床の上で、天井を遥か高くに見上げながら眠っています。天井までゴミがあるという異常な光景が、かつての私の心の悲鳴だったのだと今は分かります。もし今、かつての私のように、天井との僅かな隙間で息を潜めている人がいるなら、どうか勇気を出してほしいと思います。天井の白さを再び目にすることは、あなたの人生に光を取り戻すことと同義なのです。一度プロの手を借りてリセットすることは、決して敗北ではありません。それは、自分自身の人生を取り戻すための、最も輝かしい一歩になるはずです。